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9-2.XML

 

Q9-2-1:インターネットを活用した企業間情報交換の新しい技術としてXMLが注目されていますが、そのEDIへの適用可能性について説明して下さい。

インターネット等、開放型ネットワークの普及にともない、広範囲における企業間情報交換や情報共有による電子商取引の実現が可能になってきています。一方、広範囲の企業間情報交換・共有においては、物理的なネットワーク接続に加えて、企業間のビジネスを遂行するためには、情報の意味と活用について電子商取引当事者間で正確に相互理解されなければなりません。これらを実現するために、従来よりEDIの標準化が進められてきたわけです。

しかしながら、従来のEDIにおいては、標準化されたデータを静的に交換するにとどまり、当該データのビジネス・プロセスにおける扱い方については、当事者間で別に協議して決めているのが現状です。さらに、従来型の標準EDIにおいては、EDI実現のための特別な情報表現と、それをアプリケーションに変換するためのEDI固有のシステム環境を準備する必要があり、費用と技術の点から中小企業を含めての広範囲な普及には限界がありました。

これらの環境を改善するためのインターネットによるEDI、すなわちWeb-EDIでは、企業間電子商取引で必要とされる構造化されたデータ交換が困難で、EDIが目的とする、異なる企業のコンピュータ・アプリケーション間での自動処理を不可能にしてしまいます。こで、世界的に注目されたのが、インターネット環境に適応するパソコンであれば誰でも企業間情報交換を可能にする汎用メタ言語仕様XML(eXtensible Markup Language)です。XMLをベースにしたEDIでは、インターネットのWeb技術のもとに構造化されたデータを交換することができるのです。

 

 

 

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