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新規で貨物保険を申し込まれる場合には、先ずは損害保険会社に連絡されて、損保営業マンとご相談され契約内容をFIXすることが肝要です。損害保険会社にご相談いただければ、見積書(Marine Quotation)が提示され、契約締結の合意に至れば、保険条件/保険料率/保険料の支払い等を明記した包括予定保険証券(Open Policy)が作成されます。今後、EDIシステム基盤がどの様に展開していくのか分かりませんが、損害保険会社として契約の締結後は、ご質問の保険申込データを送信していただければ、社内システムに接続して電子保険証券が返送出来る様に対応し、相互の事務効率化を図りたいと考えています。

 

7-1.保険関係の電子化

 

Q7-1-7:国内でトラック輸送される貨物をカバーする運送保険の申込も電子化されるのですか。

急進的なIT革命の時代ですから、インターネットを活用した保険販売の検討も必要と思われます。保険販売の仕組みを作り、利用者保護、引受の代価たる保険料の徴収方法等、検討すべき課題は数多くあると思います。ご質問のトラックで輸送される貨物を取り扱う運送保険の申込の電子化より、むしろ輸出入貨物を取り扱う外航貨物海上保険の申込の電子化の方に重きを置いており、日本の商社/銀行/船会社と共にTEDIの実証実験に参加している損害保険会社もあります。

 

7-1.保険関係の電子化

 

Q7-1-8:保険申込データは、損害保険会社で申込日よりどれくらいの期間保存されるのですか。

損害保険会社は、保険申込書を計上年度終了から7年6ヶ月間保存しております。他方、保険申込書は、保険証券の作成ならびに保険料を計上すべくオペレイターにより入力され社内システムのデーターベース内で相当長期間に渡って保存している現状があります。EDI化が開始されて、紙からデータに移行して行くが、紙とデータは長期に渡り併存することが想定されます。今後、EDIを加味した新法制度のもとで保険申込データの保存期間が明確化されることを希望します。

 

 

 

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