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■我が国のエネルギー消費の石油依存度

我が国は、そのエネルギー供給源の6割弱を石油製品(ガソリン、灯油、軽油、重油、ジェット燃料等の燃料油、LPG等)に依存しており、そのほとんどを輸入に頼っています。原油の輸入を国別に見ると、第1位は13年連続でアラブ首長国連邦で、中東地域への依存度が82%にもなっています。

1997年度のエネルギー消費の石油依存度は60%で、第1次石油危機当時(1973年)の68%と比較して減少しています。各部門毎に見ると、産業部門及び民生部門においては石油依存度が減少していますが、運輸部門(自動車、鉄道、船舶、航空機)においては、1973年度とほぼ同じ割合で推移しています。

 

●原油の国別輸入割合(1997年度)

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資料: エネルギー生産・需給統計年報

 

●部門別エネルギー消費の石油依存度

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資料: 総合エネルギー統計

 

■輸送機関別のエネルギー消費

運輸部門の中では自動車のエネルギー消費量が最も多く、国内輸送機関全体のエネルギー消費量の87%にも達しており、しかもそのほとんどは乗用車とトラックです。また、油種別にみるとガソリンと軽油で全体の85%を占めています。このため運輸部門において石油の消費量を削減するためには、自動車によるガソリンと軽油の消費の抑制、石油代替エネルギーヘの転換が大きなポイントになります。

 

●輸送機関別エネルギー消費割合と油種消費量(1997年度)

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資料: 運輸関係エネルギー要覧

 

 

 

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