(2) ANSERシステムの概要
続いて株式会社NTTデータの提供するANSER(Automatic answer Network System for Electrical Request)システムについて検討する。
1] システム概要
ANSERシステムには、ANSER-SPCシステム、及びインターネットを活用したANSER-WEBがあるが、全銀方式同様、企業間取引に活用できるのはクローズドな専用線を活用するANSER-SPCシステムのみである。
サービス概要は以下の通りである。
・公衆網(電話網、ISDN網)経由でパソコンからANSERシステムを通じて金融機関に接続し、明細照会、振込/振替等の銀行取引をリアルタイムに行うことのできるサービス。
・伝送においてはパソコン〜ANSERセンタ間で暗号化通信を行う。
・API(アプリケーションプログラムインターフェース)連携機能を持っており、ANSER-APIに対応した会計ソフト等とのアプリケーション連携が可能。
・アプリケーション側で作成したデータを送信データとして流用したり、ANSERから取得したデータをそのままアプリケーション側に受け渡し、加工・編集が容易に行える。
・全銀協制定のEDI情報に対応し、振込/振替時にEDI情報を同時に送信したり、受け取る明細データにEDI情報を出力することも可能。
資料)http://www.dokodemobank.ne.jp/spc/bank/anser-spc/index.htmlより作成