1.5 実施内容
平成10年度に二酸化炭素、水温、塩分等を測定する装置をコンテナ船「ありげーたーりばてい」に搭載し、平成11年1〜2月に観測を実施した。平成11年度は、平成10年度に行われた観測結果を踏まえて、
1] 観測システム上の課題となった「観測中の電源電圧の降下、海水流量の変動」等に対応するための改良
2] 観測システムの安全対策の強化と一括監視を可能とするためのシステム開発を行うとともに、年4回の観測を実施した。
観測システムの概要と平成11年度に実施した概要は以下の通りである。
1.5.1 観測システムの概要
(1) 「ありげーたーりばてい」の概略
「ありげーたーりばてい」の概略
船主:
株式会社商船三井
船舶管理会社:
エム・オー・シップマネージメント株式会社
船の種類:
コンテナ船
竣工年:
1986年
総トン数:
42,121GT
長さ・幅・乾舷:
246m・32m・10m
乾舷とは水面からアッパーデッキの距離を言う。
航路:
香港〜日本〜北米東岸(パナマ運河経由)
航海の周期:
約2ケ月に1回の航海(年間6回)。
東京からマンザニーロ(パナマ)までは約16日。マンザニーロ(Manzanillo)はパナマのクリストバルの港で日本出港後の最初の寄港地
図1.5.1-1に「ありげーたーりばてい」の全景、図1.5.1-2に「ありげーたーりばてい」船橋付近概略図を示す。