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4.5 アイドリングストップを実施した際のエンジン始動回数

 

アイドリングストップはCO2および燃費に対して有効であり、さらにディーゼル車では排出ガス低減に有効であることが認められた。しかしながら、アイドリングストップの実施はエンジン始動回数の増加を招く。そこで、信号待ちでアイドリングストップを実施した場合の増加割合を推定してみる。各車種別の平均トリップ長を表4.2に示す。これから、大型ディーゼル貨物車(表中の営業用普通車)の平均トリップ長は103.7km、小型ディーゼル貨物車(営業用小型車)は50.7km、大型路線バス(営業用乗合バス)は13.2km、ガソリン乗用車(自家用乗用車)は15.8kmである。

 

表4.2 平均トリップ長

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運輸省:平成9年度自動車輸送統計年報

 

表4.3 アイドリングストップを実施した際のエンジン始動回数

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都市内の平均的な走行(平均車速は約27km/h)でのアイドリングストップを考え、表4.1から単位距離当たりの始動回数を求め、平均トリップ長での始動回数を表4.3に示す。ここでは、大型ディーゼル貨物車は主に都市間輸送であり、平均トリップ長がすべて都市内走行で占められていないため、ここでは小型貨物車で代表した。エンジンの始動は1トリップ当たり1回であるが、都市内走行の信号待ちでアイドリングストップを実施することにより、エンジンの始動頻度は、例えば乗用車やバスにおいて30秒以上で実施した場合約6倍、10秒以上で実施した場合約12倍、小型貨物車において30秒以上で実施した場合および10秒以上で実施した場合、各々約24倍および約42倍増大することになる。

 

 

 

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