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港湾の集配力からみた評価は、以下のとおりである。

(1) 東京を相手港とした九州4港の集配力は、大分、新門司、志布志、細島の順である。

(2) 上位に位置する大分と新門司との集配力比較については表2.5.2のとおりであり、大分に優位性がみられる。

 

表2.5.2 大分と新門司との集配力比較

(単位:トン/3日)

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2.5.2 対象貨物の輸送特性(生産地⇔各港の所要時間、時間帯等)

ここでは、貨物の輸送特性として運航スケジュール時間に大きく影響を及ぼす要素として、市場(競り市場)を必要とする農水産品、特に生産管理、在庫管理に影響を及ぼす機械・部品類等があるが、九州〜南関東の航路においてはこの両者が比較的安定した貨物であることが窺える。

この状況については、関西においてもほぼ同様の傾向がみられ、こうした貨物をターゲットとするべく新システムにおいては、両者を並び立たせるためのスケジューリングが命題と考える。

2.5.3 港湾集配力からみた航路別寄港地の組合せ

(1) 九州〜南関東

1] 九州1港のみの場合

何れの港を選択しても2隻投入によりDailyサービスの実施は可能であるが、各港湾の集配力を考えれば、大分〜東京の組合せが最も望ましい。

2] 九州2港の場合

Dailyサービスを行うために少なくとも2隻の投入が必要になるが、この場合、新門司/大分、新門司/細島、大分/細島、細島/志布志の4通りの組合せが可能になるが、1]と同様に港湾の集配力から、大分/細島〜東京の組合せが望ましい。

 

 

 

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