表4-1-2に示した障害のすべてに交通従事者が対応するのは困難であるが、1)相手のニーズをよく確認すること、2)障害が異なっても共通して対応できる部分に着目すること、3)対応する場面が多い車いす使用者などから優先度をつけて学習する等の配慮を行えば接遇・介助の水準は次第に向上すると考えられる。また、図4-1-1に示したように、移動に制約が生じるのは乗り物に乗っている時だけではなく、それ以前の行き先や運賃の情報確認などの段階も含まれている。場面に応じて利用者のニーズが異なるため、状況に応じた適切な配慮が必要である。