トレーニングは社内の担当者および外部からの講師により行われる。一般従業員向けのADAに関するトレーニングの実施例を表3-2-3に示した。ADAが交通事業者に求めているものを学んだうえで、障害の理解へすすむ。特徴的なのは、障害者の移動の需要が増え、マーケットとして拡大していくことに着目している点である。事実、アムトラックの高齢者・障害者割引運賃の収入の変化を示すデータでも、高齢者・障害者の旅行する人は増加している。増加の背景には、車いす使用者の多くが航空機ではトイレを使えないケースが多いので、特に列車での移動を望んでいることも影響していると考えられる。