b. 活動内容
TDCのアクセシビリティに関する研究開発および技術移転の取り組みは、障害者を支援するために考案された様々な技術やシステムの改善に貢献している。例えば、車両の更新を期に、ノンステップミニバス、バスの視覚コミュニケーション・ネットワーク、アクセシブルな都市間バスおよび航空機の搭乗装置等の導入に研究開発の結果が活かされている。
アクセシビリティ確保に関するプログラムは主として、交通機関を利用する障害者の便益を高めるものであるが、それにとどまらず
・出版およびネットワークを通じてプランナー、エンジニア、およびオペレーター等専門家のコミュニティの発展 ;
・装置およびソフトウェアの持続的な発展と向上 ;
・国内外における、規格の開発および交通の現場における専門的かつ戦略的な実践の質的向上の点についても促進する役割を果たしている。
TDCは直接トレーニング・プログラムの策定や実施を担う機関ではないが、ここで得られた研究成果が現場での対応やプログラムの策定に活かされている。1999年度のアクセシビリティ関連の研究開発プロジェクトの概要は、交通のアクセシブル化計画に関するものが、14のプロジェクトで525,000ドルである。また、資金提供などのファンドが7プロジェクトで325,000ドルである。主要な研究開発プログラムを表3-1-10に示した。