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表2-3-2 バス利用時の指摘事項の例

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車いす使用者は、運転士がリフト、スロープの扱いに関する知識が乏しく、取り扱いに慣れていない人が対応する場合の不安感を指摘している。高齢者は、しばしば座れない事もあるので急発進、急停車に不安を感じている。

 

表2-3-3 タクシー利用時の指摘事項の例

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タクシーでは、すばらいしい対応をしてくれたという事例もあるが、割引を面倒くさがったり、手を挙げてもとまらないという意見が多く、比較的個人タクシーに多いという指摘がある。乗るたびに、嫌な顔、恐い顔をされるので、タクシーに乗るのを躊躇してしまうという意見も見られる。乗務員の高齢者・障害者等に対する理解の必要性が高い。

タクシーはドア・ツー・ドアで利用できることから、鉄道やバスを利用しにくい人が使っていることが多く、具体的な問題点も多く挙げられている。公共交通が利用できないために日常の移動に高いコストを支払っているにも関わらず、乗車拒否などの対応をされている事例が多いという指摘は、より一層の教育による対応の必要性を示している。

全般的に個々の物理的な介助技術と同時に、接遇について重点的に取り組む必要があることを示している。

 

 

 

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