日本財団 図書館


地球にやさしい交通をめざして。

 

もっとクリーンな環境を。

自動車のCO2問題などを対象に地球環境をクリーンにしたい。

 

006-1.gif

 

運輸交通における環境問題は、地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、海洋汚染、大気汚染、騒音・振動などがあげられる。中でも、大気環境に係わる領域では、地球温暖化、大気汚染等が、大きな問題として提起されています。

わたしたち日本の運輸交通部門における二酸化炭素排出量は約20%を占めています。

その約9割は、保有台数7千万台を越える自動車からの排出であり、今後さらに増大傾向にあります。私たちは、車が原因で引き起こされる地球温暖化、大気汚染の被害者であると同時に加害者であるのです。地球の将来に、そして私たちの子孫に、重大な影響を与えていることを忘れてはなりません。

この環境問題を克服するためには、税制面や助成などの国レベルの誘導施策も必要ですが、社会一般の人々が従来の生活スタイル、経済スタイルから地球環境を考えた新しいスタイルへのパラダイムシフトが必要です。同時に、具体的な行動への転換の後押しが必要です。そのために当財団は、環境にやさしい交通の実現をめざし、普及啓発、調査研究、モデル事業などの事業を推進しています。

 

すすみゆく地球温暖化

 

温室効果のメカニズム

006-2.gif

 

大気中に存在する水蒸気や二酸化炭素などの気体は、太陽からの光の大部分を透過させる一方で、地表面から放出される赤外線を吸収して大気を暖める働きをしています。このように、あたかも温室のガラスのように作用して地球を暖かくし、生命の生存に適した気温をもたらしている気体を温室効果ガスと呼んでいます。ところが、産業の発展などで人間生活が活発化するにつれて、大気中に排出される温室効果ガスが急激に増加して、温室効果が強くなってきており、気温もそれだけ高くなると心配されています。これが地球温暖化です。

 

世界の二酸化炭素排出量割合

006-3.gif

 

わが国の二酸化炭素排出量割合

006-4.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION