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(7)海上コンテナ貨物の輸出入における課題

海上コンテナ貨物の輸出入について、回答事業所が挙げている課題をみると、「輸送コストの削減」が40%弱で圧倒的に大きな割合を占めている。

以下、「輸送時間の短縮」が約17%、「輸送時間の正確さの向上」が約11%と続いており、「特に課題となっていることはない」という回答も約10%ある。

 

図5-3-10 海上コンテナ貨物の輸出入における課題(複数回答)(n=114)

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資料)国際物流に関するアンケート調査

 

事業所の所在地別にみられた特徴としては、鹿児島県に立地している事業所において、「輸送コストの削減」が約46%と、特に大きな割合を占めている。また、熊本県に立地している事業所においては、「輸送時間の正確さの向上」が25%と、他県に比べて際だって高いウェイトを示している。

業種別に比較すると、製造業では、「輸送コストの削減」が最も重視されているものの、「輸送時間の短縮」や「輸送時間の正確さ」、「輸送の多頻度化」など時間に係る課題についても比較的多くの事業所が挙げており、いずれの割合も卸売業に比べると大きい。一方、卸売業は、「輸送コストの削減」が約52%もの割合を占めており、その他の課題の割合との開きが大きく、時間よりもコストを課題とする傾向が強い。

 

 

 

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