2. 前年度調査の概要と本年度調査の方向
(1) 前年度調査の概要
前年度調査では、九州におけるコンテナ輸送体系や貨物流動の現状把握を行うとともに、荷主企業・外航船社に対するアンケート調査およびヒアリング調査を実施してコンテナ輸送の効率化に対するニーズを把握した。さらに、これらの結果に基づいて、長崎港における効率的なコンテナ輸送体系の構築に向けた航路展開の方向性を検討し、その実現に向けた課題の抽出を行った。
1]長崎港における航路展開の方向性
長崎港における航路展開の方向性として、次の3つを提示した。
1)地場貨物をベースカーゴとしたアジア域内航路の充実
2)近隣拠点港におけるトランシップを活用した世界各地と結ぶ輸送体系の構築
3)地理的優位性を活用した上海等へのシャトル航路の開設