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このため、電磁環境の適正化に関する国際的な規制の動向や、電磁波による誤作動の実態を把握するとともに、舶用電気、電子機器の電磁環境特性を調査し、各種機器の電磁環境要件や、電磁波による誤作動等の防止対策の検討に資することを目的とする。

 

3. 事業実施計画

 

3.1 事業計画の内容

 

船舶に搭載している電気、電子機器について、電磁波放出レベルの測定及び電磁環境内で救命、航海、無線電信及び各種制御機器等の電子機器が受ける影響を調査し、その誤作動防止を検討することとした。

なお、調査研究を行うに当たっては、(社)日本船舶品質管理協会に「電磁波による舶用機器の誤作動の防止に関する調査研究委員会」を設置して実施することとした。

(調査研究期間3年間)

 

3.2 各年度の事業

 

事業実施については、IEC945第3版を基準にしたイミュニティ対策及びエミッション対策等について調査研究を進める。

供試品として4種類の代表的な機器(ナブテックス受信機、電力制御装置、スピードコントローラ、油分濃度計)につて調査研究を行なう。

各年度の事業は次のとおりである。

1]平成10年度

各供試品について電磁放射レベルの測定を行い、無線雑音発生(エミッション)のメカニズムを検討解明し、対策を施した。

また、静電気、放射電磁界、バーストに対するイミュニティ測定を行い、外来無線雑音に対するイミュニティの検討、対策を実施した。

2]平成11年度

平成10年度に引き続きイミュニティ対策として調査研究を行なう。

a. イミュニティ試験(伝導無線周波妨害、電源短期変動、電源故障、サージ)

b. イミュニティ対策の検討及び実施

c. 計測データの解析・利用(誤作動の要因分析)

d. 誤作動に対する総合施策

e. 船舶のEMCに関する資料収集(A丸乗船調査)

3]平成12年度

平成11年度に引き続きイミュニティ対策及びエミッション対策として調査研究を行なう。

a. イミュニティ試験(伝導低周波妨害)

b. イミュニティ対策の検討及び実施

 

 

 

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