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■事業の内容

国際海洋少年団協会(ISCA)は、1994年(平成6年)に共通の理念と目的を持った世界各国の海洋少年団組織により設立され、現在日本を含め16ヵ国が加盟しているが、同協会では、設立以来、各国持ち回りで毎年国際会議を開催しており、1998年(平成10年)の第4回会議は、日本で開催した。
 この第4回日本会議は、アジア地域で初めて開催されたもので、この機会を積極的に活用して参加各国の相互理解と、友好親善を深め、国際交流の進展を図るとともに、我が国の海洋少年団運動の活性化の一助として、新たな世紀を背負って立つ少年少女達の健全な育成に寄与することを目的に実施した。
(1) 会議の開催
 [1] ISCA日本会議(第4回会議)
  a.期 日  平成10年9月29日〜同年10月1日
  b.場 所  横浜シンポジア 国際会議場(横浜市産業貿易センター9階)
  c.参加者  外国13名、日本7名 計20名
         (但し、オブザーバーとして、日本側海洋少年団関係者10名参加)
  d.会議のテーマ
   (a) 国際交流に係る諸問題
   (b) ISCA規約の改正問題
   (c) 各国の団活動上の諸問題
   (d) その他前会議からの継続事項
(2) 関連行事の実施
 [1] 歓迎交流会
  a.期 日  平成10年9月28日 18時〜20時
  b.場 所  横浜シンポジア・ラウンジ
  c.参加者  外国19名、日本51名 計70名
 [2] 展示会
  a.期 日  平成10年9月29日〜同年10月1日
  b.場 所  横浜シンポジア・ラウンジ
  c.参加国  8ヵ国
 [3] 東京湾視察
  a.期 日  平成10年10月1日
  b.場 所  第3管区海上保安本部巡視艇「まつなみ」による東京湾及び横浜海上防災基地を視察
  c.参加者  外国19名、日本17名 計36名
 [4] 都内視察
  a.期 日  平成10年10月2日
  b.場 所  貸切りバスにより横浜市から東京都へ移動し、皇居、国会議事堂、浅草、銀座等を視察
  c.参加者  外国16名、日本19名 計35名
■事業の成果

1998年ISCA日本会議は、参加国こそ世界的な経済不況の影響もあり、11か国(うち3か国は委任状)と、当初の見込みを下回りはしたが、ロシアの新規加盟の承認、会則の一部改正、ISCAホームページを通じての各国間の連携の確立等の成果をあげ、さらには、本会議のテーマである「21世紀の理想的な海洋少年団の姿」について各国の発表、討議や国際交流に関する情報交換等を通じ、今後の世界の海洋少年団運動の発展に大きく寄与するものである。

 また、本会議の開催に当っては、海洋少年団関係者自らの手作り会議を目指し、1997年スウェーデン会議終了後、直ちに日本連盟内に実行委員会を設け、約1年間にわたって準備をした。

 これには、各地の海洋少年団関係者から多くのボランティア参加があり、長期間にわたる準備や会議運営並びに関連行事への参加により、世界の海洋少年団活動に直接触れることができ、日本海洋少年団の国際化へのさらなる飛躍の機会となった。





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