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■事業の内容

海洋システムに用いられる制御系は、海洋システムを取り巻く厳しい海洋環境やその変化に対して、耐航性、安全性、ロバスト性、インテリジェント性ならびに適応性等が要求される。このため、最新の制御技術の海洋システムの応用に関しては、我が国はもとより、世界各国において研究・開発が推進されている。本国際会議は海洋システムへの制御の応用に関する最新の研究成果を広く公開し、制御系の研究・設計に携わる研究者・技術者間の技術交流を深め、意見交換を行い、実用的な制御技術の開発に貢献することを目的として本事業を実施した。
(1) 本会議の開催
 [1] 開催場所  福岡リーセントホテル(福岡市東区箱崎2−52−1)
 [2] 開催時期  平成10年10月27日(火)〜30日(金)
 [3] 参 加 者  国内61名、国外63名、合計124名
        (日、韓、中国、台湾、米、加、独、英、仏、伊、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スペイン、クロアチア、ポルトガル、ポーランド、インドネシア、ブラジル、チェニジア 計20ケ国)
 [4] 本会議の構成
  a.チュートリアルセッション
   「海洋システムに対する非線形制御システムの適用」をテーマとし、Norwegian Universityof Science and Technology のThor I. Fossen教授およびJann-Peter Strand氏による講演が行われた。
  b.テクニカルセッション
    2セッション平行で、合計14のセッションが開かれ、船舶のオートパイロット、高速艇や水中ビークルの運動制御、DPS、係留システム、ナビゲーションシステム、その他のテーマについて、17ケ国(日、韓、中国、台湾、米、独、英、仏、伊、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スペイン、クロアチア、ポーランド、ブラジル、チェニジア)から54件の講演が行われ、活発な討議が行われた。
(2) 論文集等の印刷、配布
   論文集 (Preprint) およびファイナルプログラムの印刷、配布を行った。
 [1] 論文集 (Preprint)
   規 格  A4版、論文数57編、ページ数394頁、部数200部
 [2] ファイナルプログラム
   規 格  A5版、ページ数26頁、部数1500部
(3) 本会議の準備
応募論文の審査、チュートリアル・テクニカル各セッションの設定、本会議日程の検討、会議場等との打ち合わせ等を行った。
(4) 実行委員会
実行委員会を開催し、会議の企画、計画の承認等を行った。なお、必要に応じて全実行委員間の電子交信にて諸連絡、討議等を行い、委員会開催回数の削減を図った。
■事業の成果

海洋システムを取り巻く厳しい海洋環境やその変化の中で、船舶や海洋構造物を安全に運航・稼働させるためには、耐航性、安全性、ロバスト性、インテリジェント性ならびに適応性等を満足する制御系を設計・適用することが要求される。今回の第4回国際会議においては、内外の関係者、専門家が多数参加し、海洋システムへの制御の応用に関する最新技術およびその応用成果を広く公開したことにより、船舶工学・海洋工学の分野で制御システムの研究・開発に係わる技術者間の技術交流を深め、さらに意見交換を行うことができた。従って、海洋システムへの制御の応用に関して、大いに寄与したものと思われる。





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