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■事業の内容

我が国舶用工業は、最近の造船事情を反映して、その経営環境は極めて厳しい情勢下に置かれている。このような状況のもと、設計の合理化、生産性の向上等を図る観点から、機器の標準化を図った。
また、SM標準の普及を図るため、既制定のSM標準を収録したCD−ROMおよび既制定のSM標準ハンドブックに収録されていないものをハンドブックとして作成した。
(1) SM標準の制定
[1] 対象機器   小形エンジン周辺部品
[2] 作業   小型舶用エンジン外回り部品の形状改良等を行った。
[3] 報告書作成
a.題 名  小型舶用エンジン外回り部品標準化作業報告書
b.規 格  A4判 22頁
c.部 数  50部
d.配布先  会員、船主、造船所、官庁他
(2) SM標準の見直し
[1] 対象機器   中小形ディーゼル主機関
[2] 作業   中小形ディーゼル主機関の一般事項、主要目、附属品、予備品等の標準仕様についてまとめた。
[3] 報告書作成
a.題 名  船用中小形ディーゼル主機関標準仕様書
b.規 格  A4判 23頁
c.部 数  200部
d.配布先  会員、船主、造船所、官庁他
(3) SM標準の普及
[1] 作  業  現行のまま適用可能なSM標準をCD−ROM化し、ハンドブックに収録されていないものを合本した。
[2] 普及版作成
a.題 名  SM標準普及版
b.規 格  A4判 109頁、CD−ROM
c.部 数  300部
d.配布先  会員、船主、造船所、官庁他
■事業の成果

我が国の舶用工業は、最近の造船事情を反映し、経営環境はきわめて厳しい情勢下におかれている。

 このような状況のもと、設計の合理化、生産性の向上等を図る観点から、舶用機器の仕様の統一化、図面の統一化および部品の共用化を図り、その成果として標準仕様書を作成した。

 また、当工業会標準の普及を図るため、SM標準普及版として、CD−ROM及び印刷物を作成し、船主、造船所、機器メーカ等に広く周知を図り、品質の向上、コスト軽減のためには舶用機器の仕様の統一、図面の統一及び部品の共用化の必要性を働きかけた。

 以上のように本事業は、舶用機器の製品の品質及び生産性の向上、コスト低減を図ることができたと確信する。





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