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■事業の内容

国際海洋年(1998)を迎えるにあたり、海への依存度が高いわが国においては、その実績をより良く理解し、深刻な事態が予想される21世紀での全地球的な環境問題の解決に寄与することを目指さねばならない。そのために、複雑系研究の新しい視点である超領域科学のセンスをとり入れた海洋科学の立場から、水惑星の実態を明らかにするとともに、その成果を生活科学・生活文化のレベルで理解できるよう、地球的規模の視点からみる海洋科学としての啓蒙、普及に寄与することを目的に、本事業を実施した。
(1) 研究内容
 [1] 本事業の調査研究は、科学研究の立場から厳密性をもって進め、目的意識として、水惑星の超領域的性格を一般の人々が理解し易い総説等をつくりあげるにあたり、下記の研究テーマに基づいて10名の研究者を委託し遂行した。
 [2] 研究課題
  「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究」
  (多角的視点をもつ海洋科学から見る水惑星)
  a.物理・化学関連システム
   (a) 地球外物質から探る
   (b) 水惑星成立のプロセス
   (c) 海水・大気の大循環−1〔渦流を中心に〕
   (d) 海水・大気の大循環−2〔組成を中心に〕
   (e) サンゴ礁環境の物理・化学
  b.生物関連システム
   (a) 地球型生命発現の環境
   (b) 水界から陸界へ−1〔植物を中心に〕
   (c) 水界から陸界へ−2〔動物を中心に〕
   (d) 海洋動物の多様性とその環境
   (e) 水陸インターフェイスの生態
■事業の成果

「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究」事業の実績は、「多角的視点をもつ海洋科学から見る水惑星」を研究課題にし[1]物理・化学関連システムの5テーマと[2]生物関連システムの5テーマで研究者に調査研究を委託して実施した。

 研究の目的意識として、水惑星の超領域性格を一般の人々が理解し易い総説等を作り上げた。





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