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「オール・ストラディヴァリウス・コンサート」プログラム

 事業名 音楽文化の振興
 団体名 日本音楽財団 注目度注目度5


PROGRAM NOTES

 

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ブロッホ(1880-1959)は、スイスからアメリカに移住したユダヤ人の作曲家で、ユダヤ民族主義をモットーにした、ユダヤ的な性格の濃い作品を数々残している。その中の組曲「バール・シェム」は、1923年の作品で「ハシデイ教徒の生活の三つの図」という副題を持っている。ポーランド生まれの神秘主義者であった、バール・シェムは、ユダヤの神秘哲学に基づき、快楽的な行為を教徒にすすめながら、神の御名による行為はすべて善であり、いかなる罪悪も祈りによってつぐなわれると説くハシディ教を開いた教祖でもあった。ハシデイ教徒の、祭典の折りには大いに飲み食いし、音楽に酔いしれるという情熱的な生活感情を、ブロッホはこの三つの小品からなる組曲の中に書いたのである。そのうち第二曲「ニーグン」は最も有名な曲で、文字どおりには「即興的」という意味である。悔悟という第一の勤行を終えた者が、神に救済を切望するという雰囲気が感じとれる。

 

Jewish-American composer of Swiss origin, Ernst Bloch (1880-1959), established himself a reputation as a ‘Jewish’ composer with much Jewish colour in his music. For Bloch, music was a spiritual expression. He successfully expresses the lifestyles of Hasidish people in this piece. Baal Shem-Tob, a spiritualist from Poland and the founder of this Jewish religious concept, Hasidism, taught his people that any action could be justified under the name of God. The "Nigun" is the most popular of the three "Baal S' hem Suites", in which we can hear a man who has gone through the repentance and is now seeking salvation from God.

 

H.ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ 第一番 ニ長調 作品4

Henryk Wieniawski:Polonaise No.1 D-major op.4

 

ヴィエニャフスキ(1835-1880)は、19世紀半ばを代表するポーランドの大ヴァイオリニスト及び作曲家である。作品の数は全30前後と多くないが、そのほとんどがヴァイオリンならではの特殊技巧を盛り込んだ聴きごたえあるものになっている。ヴァイオリンにとって最も適したニ長調からなるこの小曲は、演奏家にとっても聴衆にとっても楽しく、心地よくヴァイオリン特有の音色を堪能できる作品である。母国ポーランドの民族舞曲ポロネーズを基盤にした四分の三拍子で書かれ、三部形式をなす。

 

Polish violinist and composer, Henryk Wieniawski (1835-1880) mainly composed violin pieces. Wieniawski himself was the greatest violinist of his time. He could toss off technical fireworks, at the same time, move his listeners to tears with his music. As a composer, Wieniawski successfully combined the technical advances of Paganini with Romantic imagination and Slavonic colouring. His Polish nationalism is evident in this ‘Polonaise’ piece. This is one of the most musical and demanding study works for violinists.

 

S.プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56

Sergei Prokofiev:Sonata C-major for Two Violins op.56

 

プロコフィエフ(1891-1953)は、ロシア革命をのがれて1918年にアメリカへ渡り、15年間亡命生活を送っている。この曲は、その亡命時代の最後に書かれた作品で、1932年にモスクワで初演された。1927年に革命後初めて祖国を訪れて以来、自分が生まれた土地や友人たちからの孤独感を痛感し、祖国への復活の願いを強くしていたプロコフィエフだが、その作品はソ連では酷評されていて、彼は当時、その溝を何とか埋めたいと考えていたようだ。この作品でも、プロコフィエフならではの大胆なモダニズムや烈しいダイナミズムはやや影をひそめて、叙情的な流れが全面に押し出されている。

 

Russian composer and pianist, Sergei Prokofiev (1891-1953) established himself as a composer of heavily ironic, often willful and unconventional music. During the Russian Revolution, he exiled to the USA for 15 years and then to Paris. His distinctive style of music gradually became smoother and more settled during the course of his life, as seen in this piece. The last 17 years of his life was spent in his home country USSR to make up for all the years he lived in exile.

 

 

 

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更新日: 2020年2月22日

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