平成10年度民間防火組織実態調査
(平成10年5月1日現在)
広がる防火の輪
クラブ員総数411万人となる
当協会では、各都道府県及び消防本部等のご協力を得て、「平成10年度幼年消防クラブ、少年消防クラブ、婦人防火クラブ実態調査」(平成10年5月1日現在)を行い、このほどその集計がまとまりました。
調査の結果を見ると、3つのクラブの合計は、クラブ数33,884団体、クラブ員数4,114,939人となり、クラブ数で12団体増加し、クラブ員では17,272人増加しております。
民間防火活動の重要性に鑑み、今後更にクラブの拡大並びにクラブ員の増加を図り、組織の拡充について、消防、防火が一体となって奮起、活躍されることが期待されます。
幼年消防
幼年消防は、幼児数の減少にもかかわらず関係者の努力により、前年比クラブ数は107団体(0.79%)、クラブ員数は1,708人(0.15%)増加し、13,638団体、1,136,836人となりました。
県内全消防本部管内(非常備を含む)にクラブが結成されているのは、青森、岩手、宮城、福島、栃木、石川、福井、鳥取、島根、愛媛、佐賀、熊本、大分の13県となっています。
また、県内全消防本部管内に結成されそうな団体も見られ、その早期結成が期待されています。
少年消防
少年消防は、前年比クラブ数は18団体(0.29%)、クラブ員数は4,565人(0.87%)減少し、6,097団体519,219人となりました。
ここ数年、クラブ数、クラブ員数共にほぼ横ばい状態にありましたが、昨年より若干減少の傾向となりました。
県内全消防本部管内(非常備を含む)に結成されているのは、宮城、石川、福井、鳥取、島根の5県となっています。近年の少年期の人口の減少を考えますと、今後一層の努力が期待されます。
婦人防火
婦人防火は、前年に比較しクラブの数は77団体(0.54%)減少しましたが、逆にクラブ員は20,129人(0.82%)の増加となり、クラブ数は14,149団体、クラブ員数2,458,884人となりました。団体数が減少したのは、地域毎のクラブが地区連合として統合されたこと等が主な理由であり、新しいクラブ員は着実に増えつつあります。
県内全消防本部管内(非常備を含む)に結成されているのは、青森、岩手、宮城、福島、栃木、群馬、石川、福井、滋賀、鳥取、島根、香川、佐賀、熊本、大分の15県となっています。
婦人防火の大きな輪が家庭防火、地域防火推進の原動力となっている現状に鑑み、組織の一層の拡大充実が望まれます。