4. 人事評定の実施回数〔第68・69表参照〕
次に人事評定を毎年行うか、隔年で行うか等について調査したところ、全体で98.1%の企業が「毎年評定を行う」とし、規模別には「5千人以上」の企業が、産業別には「運輸・通信業」、「卸売・小売業、飲食店」、「金融・保険業、不動産業」が100%の率で毎年評定を行っており、その他の規模、産業においても95%を超える率で毎年人事評定が実施されている。
さらに「毎年評定を行う」企業に対し、その回数を尋ねたところ、「2回」であるが44.8%でもっとも高く、次いで「3回以上」が30.1%で、この両者を合せ74.9%の企業が「2回以上」の人事評定を行っている結果となった。
なお、この問いにおいても、「金融・保険業、不動産業」は他の産業に比べ、毎年「3回以上」の評定を行うとする企業の率が40.8%と高く、人事評定を重視することにより、厳しく能力・実力を評価することが、他に比べ組織の生産性を上げ、モチベーションを高めるための極めて重要な一要素と見ている。
また、「3回以上」人事評定を行っているのはおそらく、人事考課の他に「業績評価」だけをとらえ、あるいは「人材評価」だけをとらえた人事評定を行っているからではないかと推測される。