(2) 吸油性能試験要領
1) マット型
1] 供試油吸着材を縦横それぞれ10cmに切断し供試体とし、重量を測定する。
2] 油切りが適切に行われるような網目のメッシュバスケット(以下「バスケット」という。)を容器の中の試験油に浸し、引き上げた後、30秒間油切りさせ、バスケットの重量を測定する。
3] バスケットの中央に供試体を水平に置き、供試体が自由に浮くような深さまでバスケットを試験油の容器内に下げる。
4] 15分後、バスケットを引き上げ、30秒間油切りをする。
5] 油切りした状態で重量を計測し、バスケットの重量及び供試体の重量を引いて、吸油された油の正味重量を求める。
6] 計測終了後、再度バスケットを試験油の容器内に戻す。
7] 試験開始から24時間後、バスケットを引き上げ、30秒間油切りさせ、5]の手順により油の正味重量を求める。
8] 上記試験は3回行い、平均値を求める。
2) ルース型
1] 供試体がこぼれ落ちないような網目のふるいを用意し、容器の中の試験油に浸し、引き上げた後、30秒間油切りさせ、ふるいの重量を測定する。
2] ふるいに入れた供試体の厚みが1〜2cmとなる量の供試体を用い、その重量を測定する。
3] ふるいに供試体を均一に入れ、供試体が自由に浮くような深さまでふるいを試験油の容器内に下げる。
4] 15分後、ふるいを引き上げ、30秒間油切りをする。
5] 油切りした状態で重量を計測し、ふるいの重量及び供試体の重量を引いて、吸油された油の正味重量を求める。
6] 計測終了後、再度ふるいを試験油の容器内に戻す。
7] 試験開始から24時間後、ふるいを引き上げ、30秒間油切りさせ、5]の手順により油の正味重量を求める。
8] 上記試験は3回行い、平均値を求める。
3) ピロー型
1] 供試体は原則として市販されている状態のものを使用するが、試験容器に入らない場合は吸着材の充填密度が変化しないよう適宜、かつ慎重に切断し、その旨を記録すること。
なお、切断部分は可能な限り市販状態となるよう処置する。
2] 供試体の重量を測定する。
3] 油切りが適切に行われるような網目のバスケットを容器の中の試験油に浸し、引き上げた後、30秒間油切りさせ、バスケットの重量を測定する。