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(3) 試験状況

試験は、集油装置により試験水槽中央付近で0.3m/sec前後の水流を表面に発生させ、試験油をスキマーヘッドの回収口周辺に集めた状態で実施するように努めたが、風の影響を受け試験油が移動したり、粘度の高い試験油によってはあまり拡散せず、開水面を生じることもあり、常に吸引口付近に油膜がある状態とはならなかった。その状況を写真1-1-3〜写真1-1-4に示す。

また、試験要領では回収油水の量にホース内の油水を含まないこととしていたが、同じ機種で試験条件を換え連続して試験を実施したことから、各油回収装置の1回目の試験時はホースが空でありこの時回収した油水量と、2回目以降の試験では、前回の試験に回収した油水が存在しており、試験条件が異なる結果となった。この扱いについて検討した結果、1回目の試験のデータは2回目以降の試験のデータと比較することができないが、今回の目的である油回収装置の特性把握ということに鑑みれば重要なデータとなるため、表1-1-4試験成績表に参考値として掲載することとした。試験結果等を表1-1-4、図1-1-6〜図1-1-23及び写真1-1-5〜写真1-1-9に示す。

 

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写真1-1-3 供試体1 平水・試験油3での試験中の試験油の流入状況

 

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写真1-1-4 供試体3 平水・試験油3での試験中の試験油のディスクへの付着状況

 

 

 

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