日本財団 図書館


東京港の安全を守り、便利に使えるようにくふうすることも、たいせつな仕事の一つです。そのために、いろいろな施設(しせつ)やしくみの協力(きょうりょく)が考えられています。

<船の安全な航行(こうこう)のために>

東京港に船が出入りするときは、「東京海上保安部(ほあんぶ)(運輸省(うんゆしょう))に連絡(れんらく)して、その指示(しじ)に従(したが)って航行や停泊(ていはく)をします。保安部はレーダーや信号灯(しんごうとう)、航路標識(こうろひょうしき)、巡視船(じゅんしせん)などを使って、海上交通の整理(せいり)をします。

 

011-1.jpg

東京灯標

 

<正しい貿易(ぼうえき)と人々の出入国のために>

お互いの国の貿易を正しくのばすために、「東京税関」(大蔵省)では、東京港、成田・羽田空港を出入する品物が、貿易してもよいものかどうか調べます。

また、外国の品物が輸入される時にかかる、税金(関税)の仕事もします。「東京入国監理局(とうきょうにゅうこくかんりきょく)東京港出張所」(法務省)は、外国人が上陸してもよいかどうかを、船の中などで調べる仕事をしています。

 

<人や動植物の伝染病などを防ぐために>

外国からコレラやペストなどの恐(おそ)ろしい伝染病が入らないように、きめられた場所で検査するのが「東京検疫(けんえき)所」(厚生省(こうせいしょう))の仕事です。

「動物検疫(けんえき)所」(農林(のうりん)水産省)は、動物や肉ハムなどの検査をし、植物やオレンジ・レモンなどのくだものは、「植物防疫(えき)所東京支所」(農林水産省)が検査をします。

 

011-2.jpg

▲植物防疫所の検査

 

<港の治安(ちあん)・災害(さいがい)を防ぐために>

「東京水上警察署(けいさつしょ)」・「臨港消防署(りんこうしょうぼうしょ)」(東京都)の船は、いつでも出動できるようになっています。船や港で働く人々が、安全に仕事ができるよう、「関東運輸局(かんとううんゆきょく)東京海運支局」(運輸省)では、船員の技術(きじゅつ)や船などの設備(せつび)のために、いろいろ指導(しどう)をしています。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION