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図5.3.3 型鋼一品図(L)

 

5.3.2 曲げ条材:Curved Section

条材の曲加工には3要素がある。すべて含まれるのが、曲り外板付きロンジ・フレームで、以下このロンジを例として説明する。

3要素とは[図5.3.4 ロンジの曲げ加工]に示した:-

●ロンジの平面曲り:ウェブの面内曲げ+フランジの面外曲げ

●ロンジの側面曲り:ウェブの面外曲げ+フランジの面内曲げ

●ロンジの捩じれ:断面全体の捻り

であり、この3要素が混じり合った加工になる。加工手順としては:-

1)平面曲げは、横押しプレス(フレーム・ベンダー)で冷間成形をおこない

2)側面曲げと捩じりは、撓鉄定盤上で線状加熱で同時に成形する

のが、一般的である。この作業の便宜のためとして、曲げ条材に限って腹マーキンにする造船所が多いようである。

 

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図5.3.4 ロンジの曲げ加工

 

[図5.3.5 曲フレーム一品図]に2例を示す。いずれも、別冊『現図展開』で説明した「逆直線曲げ」によっている。

上の例は型鋼:200ピッチ割り込みの2本逆直で、逆反り。平面曲りのみ。

下はビルトアップ:フレーム位置の逆直1本で、正反り。捩じりあり。

この捩り加工のため[図3.2.9 ロンジ捩型治具]でセットする[図5.3.6 ロンジ捩り型]が、曲り外板の展開図に曲型のように、この一品図に付属する。

 

 

 

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