日本財団 図書館


(2) 加工用具用動力源の種類と取扱い方法

動力源として電気と圧縮空気とがある。FRP作業用の動力源としては圧縮空気が安全であるが、設置が困難な場合もある。電気を用いる場合は以下の点に注意する。

ア. 電源は出来るだけ床面から高いところ(1.5メートル以上)からとる。

イ. 電工ドラムによるタコ足的な取り方はしない。

ウ. 動力が入った状態でコンセントの“入る”、“切る”をしない。

エ. 電源コンセントは常に見えるところに設ける。

オ. カーボン繊維の飛散による誤操作、ショートに気をつける。

(3) 二次接着作業、積層作業と二次加工作業との同時進行の注意点

FRP船の二次加工作業は切断作業、穴あけ作業、取付け作業等がある。基本的にはこの二次加工作業とは積層作業又は二次接着作業を同時進行させることは好ましくないが、やむを得ず行う場合は次のことに注意すること。

ア. 二次加工に用いる工具の近くに有機溶剤の蒸気が接近し、引火することのないように気をつける。

イ. 積層面床硬化樹脂上に切断粉など飛散させない。

ウ. 溶剤を周囲に置かない。

エ. 積層面に振動、衝撃を与えない。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION