まえがき
1997年9月に開催されたIMOの第40回海洋環境保護委員会(MEPC)において、船舶からの大気汚染防止に関するMARPOL条約新附属書VIおよびこれに関するNOxテクニカルコードの規則案について審議が行われた。
新附属書VIが発効された場合、130kWを超えるディーゼルエンジンで、2000年1月1日以降に建造される船舶に搭載されるエンジン及び2000年1月1日以降に主要な改造を行うエンジンに対し窒素酸化物の規制が行われるため、エンジンメーカは間近に迫った2000年に向けて対応を検討する必要があった。また、1999年3月に開催予定のIMOのDE42においてNOxモニタリングに関するガイドラインを審議するため、日本として意見を提出する必要があった。
このような状況に対して、日本の舶用エンジンメーカが集まる当工業会の大形機関技術専門委員会および中小形機関技術専門委員会において、IMOに日本意見を反映させるため積極的に議論を行った。
以下にその概要を述べる。
1. 機関関係の規制に関しての日本提案
「NOxモニタリングおよびモニター装置に関するガイドラインについての日本提案」
1.1 計測すべき項目
1.2 装置
1.3 データサンプリング
1.4 データの記録
1.5 評価