≪資料≫
<第2回技術開発調査研究成果発表会(平成9年6月)より抜粋>
舶用ディーゼル発電機関における排出NOx変動因子
ダイハツディーゼル(株)
研究部 近藤 博美
1. 目的
今日まで、MEPC(Marine Environmental Protection Comittee)では、船舶用ディーゼル機関からのNOx排出制限について、継続的に毎年審議を重ねてきている。これらの中では、MARPOL73/78条約の附属書に記載すべく、ディーゼル機開がNOx排出制限値に適合するように、その試験・検査と認証に関する要件を定めてきている。
このような社会的・技術的な背景を踏えて、前述のMEPCの「船舶用のディーゼル機関からのNOx排出制限」を達成する発電機関の開発が急務である。本調査研究の目的は、IMO認証の陸上試験時の対応を想定して、開発機関がNOx排出制限値を達成する上で、その排出NOxに関わる変動因子による問題点の先取りと、その問題点の解決のための方策について明らかにすることである。
2. 実施内容
実施概要について下記に示している。図1には調査研究の経過を示している。
(1) ディーゼル機関の排出NOxの時系列データの採集と分析
(2) IMO補正式の評価
(3) 陸上試験時の燃料油種の排出NOxに与える影響
などの内容について、コージェネ機関のNOx値の追跡調査および単気筒試験機関による燃焼試験を実施し、また、上記N0x時系列データ群について重回帰分析を行った。