日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

OD21 Forum’99「深海地球ドリリング計画フォーラム」報告書

 事業名 海外における海洋科学技術情報の収集
 団体名 海洋研究開発機構 注目度注目度5


6

グリーンランド氷床掘削

 

初期極地氷盤ドリリング活動

 

チェスター・C・ラングウェイ、ジュニア

ニューヨーク州立大学バッファーロー校名誉教授

 

過去の地球上の環境条件に関する記録は限られている。氷床から古代の記録を収集する新しいアプローチが、米国SIPRE(*1)チームにより、1950年代初頭、長い氷床コアの回収が可能な深海ドリリング技術の開発と共に開始された。一回目の掘削は北西グリーンランドに於いて、1956年から1957年にかけて機械式システムにより行われ、305mと411mの深さから氷コアが回収された。1958年と1959年には南極大陸で同じドリリングシステムが使われ、305mと268mの深さから氷床コアが回収された。これら初期ドリリングの成功と氷床コアの分析結果は十分に科学的に役立ち、その後の米国における関連研究プログラムの継続と発展につながり、さらに他のSCAR(*2)諸国の興味をとりわけ南極大陸に向けることとならた。

米CRREL(*3)は新しいダウンボアホールシステムを使い、1966年にはグリーンランドのキャンプセンチュリー(1375m)の基盤岩において、1968年には南極大陸のバードステーションにおいて柱状掘削に成功した。その頃米国でのコア研究は学際的科学研究の場に発展し、他の米国、欧州そしてアジアからの参加をみていた。最初の本当の意味での統合した複合国際ドリリング及びコア研究プログラム(GISP)は、US/デンマーク/スイスのグループにより、1971年から1981までグリーンランドに於いて実行された。そこではデンマークの開発と運用によるドリリングシステムによりDye-3に於いて深さ2037mからのコアの回収に成功した。1981年以来多くの掘削作業がグリーンランドと南極大陸で行われ、また続けられている。こうして回収された数千メーターに及ぶコアに関する、物理的および化学的な特性の詳細かつ膨大な研究が、現在までに行われてきた。研究結果は、25万年程前のある地域における古代の連続した詳細記録をもたらしている。それはいくつかの謎を解明する一方、我々の地球活動に対する観念を、真剣に再考する必要があることを示唆している。

 

*1 雪氷永久凍土層研究所、ウィラメット、イリノイ州

*2 南極研究科学委員会

*3 寒地工学研究所、ハノーヴァー、ニューハンプシャー州

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
1,044位
(31,521成果物中)

成果物アクセス数
9,222

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年10月19日

関連する他の成果物

1.OTC’98調査報告書
2.OMAE’98調査報告書
3.International Symposium Acoustic Tomography and Acoustic Thermometry Proceedings
4.International Symposium Acoustic Tomography and Acoustic Thermometry Program and Abstracts
5.International Symposium TRIANGLE’98 Proceedings
6.International Symposium TRIANGLE’98 Program and Abstracts
7.「深海地球ドリリング計画フォーラム」ポスター
8.「深海地球ドリリング計画フォーラム」予稿集
9.「深海地球ドリリング計画フォーラム」プログラム
10.「海外における海洋科学技術情報の収集」の報告書
11.横断的手法による21世紀の海洋利用技術創出に関する調査研究事業報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から