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ように設計されており、21世紀のドリラーは泥や油にまみれることなく、エアコンがきいた液晶カラーディスプレイ付きのキャプテンズシートに座ったままで井戸が掘削できるのも夢ではないようだ。

このキャビンは勿論防音仕様だが、見学者のなかからは機械音も重要な状況判断基準であり、無音も良し悪しだとの声も聞かれた。

 

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最近就役した最新式のドリルシップは発明や新システムの宝庫とまで言われている。

新装備のアイアンラフネックや自動パイプラッキングシステムを初めとする次世代のドリルフロアー機器はコンピュータ管理により、相互に干渉することなく自動操業が可能で、「スマートシステム」と言われている。この「スマートシステム」には特定のプログラムに従った作業遂行能力を持たせてあり、どの機械が、いつ、どこで、どんな状態で作業を進めているかなどが認識できるようになっている。結果として、非常に訓練が行き届いた熟練フロアークルーのようにドリルパイプやライザーを扱うことが可能である。今後登場してくる新造リグはこのような全自動化システムがますます装備され、より安全にかつ効率的に作業が実施可能となっていくであろう。

 

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エクスポセンターのメインエントレンスを入ってすぐの一画にはCooper Cameron Corporation社がスタートレックもどきの宇宙船内部をモデルしたブースを設営し、大画面マルチディスプレイを利用した約30分程の観客参加ショウを繰り返しオープンしていた。

 

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