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6. 国内調査

沖縄では、アクアポリスを調査した。アクアポリスは、昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会の会場として建造されたもので、今後改修の上、那覇港に移設が計画されているが、現在は博覧会が開催された本部町に係留されている。

アクアポリスは半没水式浮遊構造物で、主要寸法は次表のとおりである。また、係留は図6.1のとおり、16本のチェーンにより係留されており、またこれらのチェーンは8台のウインドラスにつながれている。さらに、気象海象状態に応じ、海水の出し入れによる喫水の変更、ウインドラスでチェーンを巻き上げることにより、アクアポリスの位置を連絡橋から話して沖合に移動させ、暴風時等に対応することができる。

 

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調査当日は、風があり、アクアポリス周辺海域の波高は4〜5mあり、かなり荒れていた。しかし、アクアポリス上で歩いても、揺れはほとんど感じられず、立ち止まって注意深く揺れを感じることに集中した場合に、ゆっくり揺れているのが分かる程度であった。また、固定されている連絡橋を見ているとアクアポリスが揺れていることがはっきり分かるが、ローリングによる上下方向の揺れは周期が7〜8秒で、端部での振幅は1m程度であった。

 

 

 

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