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Q4 実際に太鼓とどのような関わりをもっていますか(複数回答)

 

自治体と太鼓の関わり方についての質問に対しては、太鼓と関わりがあるとする1,062自治体のうち1,038の自治体から回答を得た(回答率97.7%)。

選択肢のなかでは、「太鼓を使用した行事・お祭りの開催」と答えた自治体が最も多く(603自治体/有効回答の58.1%)、次に多かったのが「文化財としての太鼓の保存、地域振興への有効活用の実施」(563自治体/同54.2%)である。

これに対して、上記以外の選択肢への回答は少なく、「サークル等の太鼓に関する団体の登録窓口」と答えた自治体が230(有効回答の22.2%)、「太鼓を使用した、生徒・学生向けの教育プログラムの実施」が118(同11.4%)、「成人を対象にした太鼓講座などカルチャースクールの実施」が83(同8.0%)という結果となった。また、「太鼓の製造販売等太鼓産業の振興」への回答はわずか5自治体(同0.5%)のみであった。

調査結果から明らかなように、「保存」「地域振興への有効活用」「行事・お祭り」という地域文化の側面から太鼓と関わる自治体が多いといえる。自治体行政と太鼓を考える場合、太鼓の啓蒙、太鼓を通した教育、太鼓産業の振興等の側面が今後の課題となるといえよう。

「その他」に対しては149自治体(同14.4%)からの回答があった。記述回答には、選択肢と重複する内容もみられるが、各自治体が実にさまざまな形で太鼓と関わっている実態がうかがえる。以下に特徴的な回答を紹介しよう。

・社会教育行事に(太鼓)団体へ出演依頼(北海道)

・太鼓団体の育成・指導(岩手県)

・軽度知的障害者青年学級での太鼓クラブ(東京都)

・国際交流の日本文化紹介(新潟県)

・生涯学習の一種目として団体を掌握(愛知県)

・練習会場として公民館使用許可(山口県)

・指導者の情報提供(沖縄県)

 

 

 

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