「秩父屋台囃子保存会」
東京近郊の山中にある秩父地方は、長い伝統を持つ秩父夜祭りで知られています。このお祭りは、京都の祇園、飛騨高山と並んで日本三大曳山祭の一つであり、300年前から毎年12月3日に本祭が行われます。神が宿る20トンもの豪華な六基の山車が繰り出されます。それぞれの山車を引く150〜200人の人達を鼓舞するため、山車の上で演奏されるのがこの屋台噺子です。
1955年に県から無形文化財に指定され、1985年には文化財指定30周年を記念して太鼓道場を設立しました。また、これまでに外国人を含む千人余りの弟子を輩出しています。
○1942年、埼玉県秩父市に生まれる。
○幼い頃より父である初代高野右吉(埼玉県指定無形文化財秩父屋台囃子保存者)について、秩父屋台囃子の稽古に日々打ち込む。
○1962年に屋台囃子保存会副会長、1983年に同会会長となる。
○演奏活動は日本全国に及び喝采を浴びている。また、ボランティアとして地元はもとより各地に後継者を育てている。また、海外では、39日間のカナダ遠征公演を初めオーストリア、アメリカ、中国、アフリカ各国、サウジアラビア、スイス、インドなどのほか、昨年は、ルーマニア、ポーランド、モスクワ、今年2月にはインド独立50周年を祝して開催された「仮面舞踏フェステイバル」に参加、5月にはスウェーデンで演奏し喝采を浴びた。
○平成10年4月から財団法人日本太鼓連盟の技術委員会副委員長として活躍中。