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主催者あいさつ

ご挨拶

 

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財団法人 日本太鼓連盟

会長 吉野和男

 

本日ここに、自治大臣杯を賜り第1回目の日本太鼓ジュニアコンクールを石川県川北町で開催するに当たり、一言ご挨拶申し上げます。

日本太鼓は、古来より神事や祭礼において、または伝達手段として重要な役割を担う楽器として伝えられてきましたが、最近では伝承、伝統音楽としてのほか、新たに創作太鼓が加わり、音楽の一分野として日本太鼓が確立されてきております。近年では、地域社会における評価が高まり国内で目覚しい発展を遂げております。特に太鼓に向かう真摯な態度や団体演奏に必要なチームワークの大切さから、礼と節が備わることが評価されております。太鼓愛好者は、子供から高齢者まで年齢層が広く、最近では主婦をはじめ女性グループも増え、男女の比率も均衡してまいりました。また、海外において太鼓の演奏は「日本の心」を伝えるものとして高く評価され、昨年はドイツ、キューバ、コスタリカ、アメリカ、イギリス、クウェート、カタール、南アフリカの8ヶ国で公演を行いました。

このように日本太鼓が脚光を浴びる中、初めての事業として次世代を担う青少年によるコンクールを開催しますことは、必ずや日本太鼓の普及振興に結びつくものと考え、より一層の努力をしていく所存でございます。

本コンクールに全国から選抜され、出場するチームの皆様には、日本太鼓を通じて全国各地の仲間同士と交流を図り、友好を深め、さらに日頃の練習の成果を十分に発揮され、いつまでもそれぞれの胸に残るコンクールとされますことを期待いたします。

本日、わざわざ足をお運びいただきました皆様におかれましては、日本の伝統文化の一つである日本太鼓の青少年によるコンクールを最後までごゆっくりとお楽しみいただきたいと存じます。

終わりに、本コンクールの開催にご尽力いただきました社団法人石川県太鼓連盟並びに川北町をはじめとする関係各位に心から敬意を表しますとともに、皆様方のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。

 

 

 

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