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燃料消費量は最終的に燃料種類別に重量ベースで算出した。例としてに特大の油送船による原油の輸送(喜入発着の荷動き)において消費された燃料量の計算過程を示した。喜入発着の原油輸送トンキロ数は、表3.3-6に示すように輸送距離と輸送トンを掛け合わせることにより28.2(109輸送トンキロ)と計算された。

 

表3.3-6 喜入発着の原油の荷動き

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貨物地域流動調査(運輸省運輸政策局情報管理部編,1998)

内航距離表((社)日本海運集会所編,1996)より作成

 

求めた輸送トンキロから燃料消費量を算出する過程を表3.3-7に示した。輸送トンキロ数、28.2(109輸送トンキロ)に燃料消費率0.008(l/輸送トンキロ)を掛け合わせて求めた燃料消費量は226(103kl)となった。ここで内航船舶輸送統計年報より算出した、大型鋼船の燃料種類使用割合(体積ベース;A重油:19%、B重油:1%、C重油:81%)を用い、先の226(103kl)をA重油:43(103kl)、B重油:2(103kl)、C重油:183(103kl)に振り分けた。この値に各燃料種類の比重(トン/kl)、A重油:0.88、B重油:0.92、C重油:0.98を掛け合わせ、重量ベースの燃料種類別燃料消費量、A重油:38(103トン)、B重油:2(103トン)、C重油:179(103トン)を算出した。

 

 

 

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