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図3.2-8 ばいじん測定方法の概要

 

ii.等速吸引について

ダクト中に吸引ノズルを挿入して排ガス中のダストを採取するには、吸引ノズルを排ガスの流れに直面させ、その測定点の排ガス流速と吸引ガス流速とを等しくする必要がある。下図に示すように、この等速吸引が正しく行われないと、例えば、吸引速度がダクトを流れる排ガスの流速より大であると、排ガス流線が曲げられ、ダストは慣性によりそのまま流れて吸引口には入らないで通過してしまう。したがって吸引ガス流速が排ガス流速よりも大であると、測定結果は真のダスト濃度より小になる。逆に吸引速度が小であると測定ダスト濃度は大になる。

 

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図3.2-9 等速吸引の模式図

 

粒子の非等速吸引時におけるサンプリングの誤差についてはWatsonの式(Watson,1954)が知られている。

 

非等速吸引による粒子サンプリングの誤差(Watsonの式)

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H.H.Watoson,Am.Ind.Hyg.Assoc.,Quart,15,21(1954)より作成

 

 

 

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