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ii.機関定格回転数をパラメータとするNOx算定式の比較

IMOのNOx規制値は、機関の規模を現すパラメータとして機関の定格回転数を用いている。

機関の定格回転数と定格出力の関係を図3.1-6に示した。データは日本舶用機関学会が国内舶用機関メーカを対象に1994年度に実施したアンケート結果(日本舶用機関学会(1995):船舶大気汚染抑制検討委員会の成果報告予稿集に記載のデータ)を整理したものである。

同関係式からある定格回転数における機関の定格馬力を算出でき、定格馬力時のNOx排出量は表3.1-5に示す算定式を用いて求めることが可能である。NOxマニュアル方式の排出量とIMOの規制値の比較を図3.1-7に示す。200rpm時の計算過程を図中に示した。

NOxマニュアル算定法によるNOx排出量は、IMOにより規制されたNOx排出量よりさらに低いことが読み取れる。本結果を踏まえて、本調査では、最新の排出データをメーカー各社から提供頂き、NOxマニュアルの設定値より高い新たなNOx排出係数を設定する。

 

028-1.gif

 

n=2.599×P-0.568×104

n;機関の定格回転数(rpm)

P;機関の定格出力(kW)

 

図3.1-6 舶用ディーゼル機関における定格時の回転数と定格出力の関係

 

 

 

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