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(2)燃料消費量からの排出量算定方法(IPCCなど)

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change;気候変動に関する政府間パネル)が定めた地球温暖化物質の算定マニュアル*1などで用いられている方法であって、燃料がどういった負荷で燃焼しているかといった燃焼状況に関わらず、燃料種類ごとに平均的な排出係数を用いるものである。日本全体あるいは世界全体の排出量も算定する際に用いられることが多い。燃料消費量の替わりに熱量が用いられることもあり、これは燃料種類ごとの低位発熱量はほぼ一定と見なせるためである。

IPCCは各国の地球温暖化ガスの排出量を毎年提出することを求めており、その排出計算方法に以下のような排出係数を用いることを推奨している。

*1;IPPC(1996):Revised 1996 IPCC Guideline for national greenhouse gas inventories reference manual

 

表3.1-3 IPCCのマニュアル内における燃料消費量当たりの排出係数

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