日本財団 図書館


4.2 吸着剤の機能特性評価

 

4.2.1 吸着特性評価

 

(1)評価条件および評価方法

 

1]SV = 6,000h-1での評価

これまでの調査結果にもとづいてSV = 6,000h-1で種々の吸着剤の性能比較を行い、有望材料の選定を行った。

本試験において、吸着剤相へ供給するガス総流量を100cm3/minとすると、充填体積は1cm3必要となる。そこで以下の通りそれぞれの1ccあたりの重量を測定し、反応管に充填した。

 

Cu-ZSM5(23.8) = 1cm3 ≒ 0.5g

Cu-ZSM5(80) = 1cm3 ≒ 0.5g

Mn2O3・2ZrO2 = 1cm3 ≒ 1.30g

BaCuO2.1 = 1cm3 ≒ 2.48g

BaO3wt%)-ZSM5(80) = 1cm3 ≒ 0.5g

Mn2O3・2ZrO2(20wt%)-ZSM5(80) = 1cm3 ≒ 0.5g

 

2]SV = 15,600h-1での評価

実船搭載時での種々の共存ガスの影響、およびハニカム化による重量減少などの影響を考慮すると、実験室の模擬排ガスレベルよりも性能の低下が予想される。そこで吸着剤の種々の機能特性評価を高SV条件下で行うことで、予め生じる可能性のある問題点を検討した。

 

また吸着性能試験は調査結果から

(1)アイドリング時を想定した100℃での恒温吸着試験

および

(2)出港時を想定した100℃からの昇温吸着試験

の2種類について検討を行った。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION