日本財団 図書館


2.3.4 有望なNOxの吸着剤の選定

 

(1)種々の吸着剤の特徴

これまでに検討してきた結果から、有望と思われる吸着剤についての特徴を以下に示す。

 

表2.3-2 代表的な吸着剤の特徴

032-1.gif

(○:利点、×:欠点)

 

これまでの文献事例調査結果からは、ゼオライトに関するNO吸着の研究事例が豊富で、NO吸着量が大きいが、共存ガスの影響が十分に議論されていない。また、複合酸化物系では荒井らにより報告されているBa-Cu-OおよびMn-Zr-O系複合酸化物が理想的な模擬ガス条件下ではあるが実排ガスに近い濃度と流量のNOを100℃〜400℃でほぼ100%近く吸収しうることが知られている。

また、α-FeOOHやα-Fe2O3/ACF は極めて大きいNO吸着量を示すが、表中に示した安定性の問題は、船舶への搭載を考慮すると実用的ではない。

したがって、これらの中から銅イオン交換ゼオライトとBa-Cu-O、Mn-Zr-Oについて、NO吸着量が実用上充分なレベルかどうかを以下に検討した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION