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【理由】

1] ある程度の時間経過を伴う河川増水(浸水)と異なり、土石流や崖崩れ・山崩れは急激に発生する現象であり、降雨量等の観測手段を持たない住民が事前に予測することは困難です

2] 現在の降雨強度だけでなく、先行雨量(実効雨量)も大きく影響する土砂災害危険の接近を住民が判断するには困難があります

3] 住民の中には自分のところは大丈夫という考え(正常化の偏見)を持っている人も多い

4] 自宅周辺の危険を知らなかったり(知らされていなかったり)、また、長期間被災経験がないことから危険箇所住民の中にも安全と考えている人がいます

5] 高齢者等の災害弱者には負担が大きいことから避難をいやがる人が多い。また、自力で避難できない人も多い

6] 避難所が近くにない場合には、豪雨の中の避難は大きな負担となります

 

3. 土砂災害に対する警戒避難対策

1〜2から、土砂災害から人命を守るためには、表2.2に示すような警戒避難対策が必要となります。

 

表2.2 土砂災害に対する警戒避難対策

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