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しかしながら、これらの指標雨量は、前1時間雨量、前6時間雨量、前24時間雨量、実効雨量等を用いるものであることから、市町村職員等が雨量計から降雨データを読み取り、計算し、これらの指標雨量と照合していたのでは迅速性・継続性に欠け、結果として避難の勧告・指示等の意思決定が遅延するおそれがあります。

このようなことから本研究開発では、観測雨量の収集・処理、土砂災害危険指標雨量との照合をパソコンで自動化し、土砂災害の接近状況を効果的に予測しうるシステムを開発することにより、土砂災害に対する市町村等の警戒避難活動を支援しようとするものです。

 

2. 内容

以下の機能を有した「土砂災害危険予測システム」を開発しました。

(1) 市町村庁舎、消防署所等に設置(新設を含む)されている雨量計からの雨量データの収集処理

(2) 前1時間雨量、前6時間雨量、前24時間雨量、実効雨量等の各種雨量の算定と表示

(3) (2)の計算結果の土砂災害関係指標雨量との照合及びそれに基づく土砂災害危険度の算定と表示

(4) 土砂災害危険度別に必要とされる市町村等の防災対策の表示

(5) その他、土砂災害に対する市町村、消防本部等の警戒避難活動を支援するために必要とされる機能

 

 

 

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