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3. 実施状況と分析

登録参加者は、開催日3週間前には5人、直前に日本に取り寄せた名簿では30名ほどであったが、当日開始前後には40名ほどになった。これに加えてタイ側が招待した者が数人。そのほか、講義開始後にも、登録はしていないが部分的に聴講したい、また結核研究所国際研修卒業生などから聴講させてほしい、などと申し出があったため、あえて断らずに受け入れることとした。50人用の部屋にぎりぎりまでイスを並べ、午前の部では最高80人程度、午後も50人程度が参加した。

座長については、島尾、青木のほかに、タイ結核予防会に敬意を表して同予防会長Mr. Songkramにも依頼していたが、当日は多忙のため欠席した。

プログラムの始めに、島尾から挨拶。その後は、島尾と青木で座長を分担し、各講義の前には講師の紹介を行い、講義の後には質疑応答のための時間をとった。

普段講義を受けることができないほどの各分野の著名な講師に対し質問ができるとあって、質疑応答はかなり活発に行われた。

なお、修了書については、当初の予想を大きく超える参加者のため、用意した証書の数が間に合わず、配布は見合わせた。

タイ側が最終プログラムを事前に配布できなかったため、あらかじめ本コースに登録していなかった会議参加者は、当日になって講師・講義内容を知ることとなった。それにもかかわらず人数が増えたのは、充実した講師陣のおかげであり、また、当日平行して行われるコースがなかったことも要因であろう。

残念ながら、最後に配布したアンケートの回収はほとんどできなかった。終了時間が遅くなり、参加者が次のセレモニーへの出席準備であわただしかったことも協力を得るのが難しかった要因と考えれらた。

 

4. 総括

講義トピックの選択、各分野で国際レベルの講師を含む講師陣の充実、講義内容の質の高さなど企画面と、それに応えるような当日の参加者の多さ、熱心さ、活発な討議などの反応からみて、本セミナーは成功裡に終わったと言えよう。

このことは、本セミナーが、今後結核対策に積極的に関与するであろう人材育成の一環を担ったということであり、この意味で世界の結核対策推進にも貢献することができたと言え、結核分野の国際協力の有意義な機会となった。

 

別添資料

1) 会議プログラム 2) 参加者名簿(事前登録者) 3) プログラム(英) 4) 講義資料

  

 

 

 

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