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6) 運営:

事業の実施にあたっては、WHO、IUATLD、タイ国結核予防会との綿密な協議を行いながら進めた。

セミナー開催時には、本会より報告者の4名が派遣された。

 

2. 講義内容

 

1) プログラムの主眼、講師、教材

プログラムは、9名の講師による講義と、それに引き続く参加者との質疑応答による形式で行った。

卒後コースの中では当コースのみが結核一般を扱うことから、本コースを受講することによって、世界における結核の最新の動きがわかるということに主眼に置いた。

そこで、特に重要性、話題性のあるトピックを含めながらも、「結核と対策の最新のコンセプト」と名付け、結核の基礎分野と対策の最新の情報について包括的に網羅する内容にした。

講師には、選ばれたトピックに対し最もふさわしいと思われる、国際的に一流の専門家を国内外より招き、質の高いコースとするよう努力した。

講師と担当分野は以下のとおりであった。

1. 疫学:Professor D A Enarson (Director, Scientific Activities, IUATLD)

2. 化学療法:Dr. Shiu Lun Chan(香港)

3. 耐性結核の治療:Dr. Michael D. Iseman(米国、Chief, Clnical Mycobacterial Service in the Division of Infectious Diseases, National Jewish Medical and Research Center)

4. 菌検査の精度管理:Dr. Sa?-Jae Kim(韓国、Director, Korean Institute of Tuberculosis)

5. 結核とHIV: Dr. Charoen Chuchottaworn(タイ、Central Chest Hospital)

6. DOTS政策:Dr. Sergio Spinaci (Chief Medical Officer, National Programme Support, Global Tuberculosis Progrmme, WHO)

7. BCG:森 亨(結核予防会結核研究所長)

8. 結核対策への住民参加:石川信克(同副所長)

9. 菌検査法:阿部千代治(同基礎研究部長)

教材としては、一人あたりの短い講義時間を補うことも考慮し、講義後に参考となるような資料を各講師に準備してもらい当日参加者に配布した。* 講義資料:別添資料4

 

 

 

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