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学校ボランティア

 

 

「ふれあい観菊会で豊かな心を」

大分県豊後高田市立都甲中学校 教諭 安藤 正一

 

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講堂に飾られたみごとな菊の花。各テーブルで話の輪も広がる

 

本校は、全校生徒五四名の学校ですが、生徒といっしょに花を大切に育てることを通して、「花の痛み」強いては「人の心の痛み」のわかる人間になってほしいという思いで、"学校花いっぱい運動"に取り組んでいます。

自分たちの学校は、自分たちの手で美しくして、潤いのある落ち着いた環境を作るということで、五月下旬にはサルビアの苗を、十二月下旬にはパンジーの苗を花壇に全校生徒で植えました。また、後に紹介する観菊会に備えて「一人一鉢菊づくり」にも取り組みました。五月下旬の菊のさし芽、六月中旬と七月中旬の二回の鉢の植え替え、八月中旬の支柱立て、十一月初旬の輪台づけ、この間の水やりは全校生徒の当番制で欠かさず行い、約百五十鉢の菊をつくりました。生徒の感想の中でも、「菊などの花を育てるのは大変なのであまり好きではありません。さし芽、小鉢植え、大鉢植えなど夏には水やりもしなくてはいけないからです。でも、毎年十一月になると、自分たちががんばって育てた菊の花をお年寄りの方も喜んでくれるのでがんばった甲斐がある」と書いてありました。

 

《はがきによるふれあい活動》

生徒とお年寄りとのふれあいの場として毎年十一月に観菊会を開催し、地域のお年寄りを学校にお招きしています。観菊会当日だけでは生徒とお年寄りとの交流が十分にはできないので、平成五年度からはお年寄りにはがきを出す取り組みをはじめました。最初の年は、観菊会の案内状ということだけでお年寄りの方にはがきを郵送していたのですが、二年目からは一学期に学校生活の様子等をはがきに書き、二学期には手作りはがきに観菊会への案内を一人が七枚余り書くようになりま

 

 

 

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