日本財団 図書館


喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦喜

 

 

小さなふれあいの積み重ねが互いの心を豊かにしていくものなのですね

助け合い遠州(静岡県)

 

003-1.gif 003-2.gif

日々の活動で地域にぬくもりを・・・

 

「先日、配達員が、ある一人暮らしのお年寄りのお宅にお弁当を届けに行ったら、戸が開かなくて、電話をしても出ない。それで何かあったんじゃないかと心配になって、知り合いの人に連絡を取ったりして、大わらわしたんだそうです。結局、そのときは、たまたま外出してて帰りが遅くなっただけだったんですが、後で、そのことを聞いて、"こんなに心配してくれる人は、いままでいなかった"と、すごく、感激されましてね。毎回顔を合わせて、"ちゃんとご飯食べてる?"とか"風邪引かないようにね"などと声をかけてると、不思議と、娘か嫁の気分になっちゃうもんなんです。そんな小さなふれあいの積み重ねが、互いの心を豊かにしていく基本なんでしょうね」

たった今、お年寄りを病院まで送迎してきたばかりという、忙しい時間の合間をぬってこう話してくれたのは、発起人であり、代表を務める稲葉ゆり子さん。

 

誰もが安心して住み続けられる地域をめざして、団体を発足

そもそも稲葉さんが、この、助けあい遠州を発足させようと思ったきっかけは、「長年、学校事務職員として働いてきた中で、自分目身も含めて、女性が働き続けることのむずかしさを実感したこと」だという。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION