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○前田

それは本当に県全体で考えていかないといけない問題です。県の方にも一言ご意見をお聞かせいただきたいのですが。

○参加者(滋賀県)

今日は特にボランティアガイドの方がたくさんおみえになっており、県でも昨年、ボランティアガイドさんを支援させていただき、県全体の連絡組織というものが発足しました。

滋賀県の場合、やはり通過県であり、統計を見ていても京阪神の方が車で日帰りで来られるのが圧倒的に多いということがあげられます。今までは県が音頭を取っていましたが、やはり県が中心になるとどうしても県全体のレベルアップを考えねばならず、なかなか地域の特色をうまく活用できないという欠点があります。まずやはり地域の方がその地域に愛着を持つことによって、観光客にとっての魅力をつくっていく。そこを原点に新たに何かを展開していかないといけないのではないかというふうに思った次第です。

○前田

その上で、やはり1つの町や市や村ではどうも解決できないような広域的な広がりもありますから、その点では県のお仕事としていろいろなかかわり合いを持っていただけたらと思います。

それに滋賀県にとどまらないとなると、近畿運輸局の出番になってくるのではないでしょうか。

○参加者(近畿運輸局)

先ほどの山本さんの「運輸省、国が観光に力を入れるべきだ」というご意見はもっともなことだと思いました。確かに海外ではシンガポールなどから運輸大臣が来て、先日も関西の旅行代理店に「感謝の集い」であるとか、国を挙げての観光誘致を行っていました。

日本の観光状況は、海外からの来日が400万人で、海外へ出ていくのが1,600万人と数字が歴然としていますが、なかなか国の予算もつかないのです。

皆さんご存じだと思いますが、2001年には運輸省は国土交通省になるので、建設と一緒になった時には予算もつくのかなあと甘い期待を持っているところです。

滋賀県さんもゆくゆくはコンベンション都市になっていく道があると思います。先ほど徳島県の課長さんがおっしゃったように施設も含めて外国人も参加する国際的な大きい会議をどんどん取り込み、国内もさることながら世界に向けてアピールできる都市になってほしいと思っています。

○前田

では最後は国際ということで、アジア太平洋で締めくくっていただけますか。

○主催者(神沢・財団法人アジア太平洋観光交流センター部長)

私どもは今日は、大変皆様方ご熱心に地域の発展のために努力をなさっているということを聞かせていただいて、非常に勉強になりました。今後ともお手伝いをさせていただきたいと思っているのでよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

 

 

 

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