11. シリアの運輸、通信、電力、上下水道等のインフラの現状
(1) 運輸
1] 空港と航空輸送
現在シリアでは、ダマスカス、アレッポ、カミシリ、ラタキア、デリブールの5空港が民間空港として利用されている。1995年7月現在、ダマスカス国際空港からは週300便程の定期便が運航されている。このうち、ヨーロッパ便は約100便でそのうち、エールフランス、ルフトハンザ、KLMオランダ航空、ブリティッシュエアウェイズ等ヨーロッパ系各社により、週約40便が運航されている。残りの殆どは中東諸国への便である。アレッポへの国際線乗り入れは、ヨーロッパ及び中東諸国から毎週約44便(ダマスカス経由14便を含む)が運行されている。
国内線については、ダマスカスと他都市を以下の頻度で結んでいる。
1) アレッポ 17往復/週(ダマスカス経由、ダマスカス発国際線の一部)
2) ラタキア 2往復/週(ダマスカス〜カイロ、ダマスカス〜クエート線の一部)
3) デリゾール 1往復/週(ダマスカス〜クエート線の一部)
4) カミシリ 5往復/週
国内線の殆どは、国際便による国内路線への乗り入れ便である。国内路線の便数が少ない理由として、主要都市間を結ぶ幹線道路の利便性が高く、国内航空路線の重要性が小さいことが上げられる。