佐藤あせい パルミラ遺跡東南基地地下裏発掘調査隊員(考古学)
(1998年8月26日(水))
Mr. Khaled Assaad パルミ博物館館長
Mr. Ali Taha パルミラ博物館副館長
6] イスタンブール 1998年8月29日(土)
Mr. Erdogan Ozogul トルコ旅行業協会(TUROB)理事
(2) 面談概要
1] 在アンカラ日本大使館
遠山 敦子 在トルコ共和国日本大使館特命全権大使
栗原 直樹 在トルコ共和国日本大使館 一等書記官
都築 信行 在トルコ共和国日本大使館 二等書記官
副団長より今回のシルクロードミッションの目的、これまでの経緯等紹介。以下は大使館側のコメント
●トルコは観光に強い関心を示しているが、やはりヨーロッパを向いている。
●訪問予定のカマンは知る人ぞ知る遺跡の宝庫。現在発掘調査が日本の手で行われている。
これは、トルコ=日本の文化交流に大きな位置を占めている。
●トルコ人はシルクロードと聞いて好印象を持っている。NHKの番組の喜多郎の音楽に興味を持ったようだ。
●97年現在、トルコを訪問した日本人観光客は84,000人。エジプトと対になったパッケージツアーが伸びている。
2] トルコ観光省
Mr. Fermani Uygun トルコ観光省次官
Mr. Mustafa Siyahhan トルコ観光省渉外部次長
副団長より今回のシルクロードミッションの目的、これまでの経緯等紹介。観光次官より以下のような話しがあった。
●今回のシルクロードは重要なプロジェクトと理解している。
●98年9月にJATAの理事会がイスタンブールで開かれるがその場でも意見の交換をしたい。
●1995年の世界観光大臣会議、大阪・奈良でのシルクロードトラベルフォーラムに出席した。皆さんもトルコの観光推進に協力して欲しい。
3] 中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所
大村幸弘 所長
アンカラから車で約2時間、トルコ中央部アナトリア高原カマン・カレホユック遺跡の発掘に14年取り組んでいる。ヒッタイト民族の遺跡を中心に銅石器、前期青銅器、中期青銅器、後期青銅器、鉄器、それ以降とつながる文化編年を明らかにすることがテーマ。
一定の地区をこれだけ息長く調査できるのは、理解、援助をしてくれるトルコ政府、三笠宮様、出光関係者のお陰と感謝している。とともに、次世代の後継者を育てる事が大切。20年、30年手がけてはじめて歴史の尺度を作れる。残念ながら、日本は尺度を作る事をしてこなかった。研究の方法論が違う。